身体を良くする行動、悪くする行動
普段から当院に来られている方にお伝えしている事ですが、お身体を健康な状態に保つには疾病形成因子(悪くする行動)をできるだけ少なくし良くする行動を増やしていければ、脊柱管狭窄や坐骨神経痛などなかなか良くならない不調も良くなっていきます。
当院の施術の本質的な部分になりますが、お身体を良くする行動と悪くする行動についてご説明いたします。
悪くする行動(疾病形成因子)
まず初めに身体を悪くする行動についてご説明いたします。
皆さんが普段、何気なく生活している中で身体を悪くしてしまう行動がいくつもあります。
その中には、良いと思っていた行動もあると思いますのでいくつか挙げていきます。
①イスや地べたにドスンと座る
人間の骨盤は、下から突き上げられる力に弱く出来ています。その為、イスや地べたに座る際にドスンと座るのは骨盤の歪みの原因になります。日頃から移動手段として使われている自転車や原付に乗るのも身体には良くない事に分類されます。
②温めすぎる(カイロなど)
良く腰に痛みがあるとカイロを張って温めていると言う人がいます。ですが、カイロで温めるというのは温めすぎてしまい身体には良くありません。温めると気持ちよく痛みが緩和される場合もありますが、人の身体はたんぱく質でできているので高温で温めすぎるとたんぱく質が熱により変性してしまい関節の変形の原因に繋がります。
③身体を一方向へ捻る(ゴルフ、野球、テレビなど)
健康の為にゴルフや野球などのスポーツをする事がありますが、体を一方向に捻る動作は身体の左右のバランスを崩してしまい身体を壊してしまいます。またジャンプ系のスポーツも着地の際に身体に大きな負荷がかかる為、膝や腰を痛めてしまう事が多い運動になります。
上記以外にも中腰で作業をする、重たい物を持つ、足を組むなどありますがこれらの悪くなる行動を相殺する為の良くする行動の説明を致します。
良くする行動
次に身体を良くする行動ですが『歩く』、『冷やす』の2つです。
①歩き方や効果
歩く事が良くする行動と言っても、正しく歩けていないと効果が半減又は、逆効果になってしまいます。
足の裏が後ろの人に見えるように、肘をまげて親指を立てて一定時間歩く事が大事になります。
一定時間とは、43分が理想です。
一定時間歩く事で、関節内から関節液と呼ばれる物質が滲み出て関節内に栄養を供給したり、関節内を潤滑させて動きを改善させます。また、内臓の働きも良くなります。
ここでなぜ43分なのかと疑問に思った方もいると思います。
なぜ43分なのか説明いたします。
歩きはじめ30分くらいから関節液が出始め関節が潤滑します。
関節液が全体に馴染むまで13分程度かかるので43分が理想となります。
はじめに正しく歩けていないと逆効果になるとお伝えしましたが、正しく歩けていない状態例えば、坐骨神経痛などお尻から足にかけて痛みがある方や、43分歩く体力がない方はいきなり無理をせず徐々に歩く時間を増やして43分連続で歩けるように目指して下さい。
②冷やす効果
次に冷やす効果について説明します。
痛みのある部分や歩いた後、身体を悪くする行動をした後は関節が摩擦によって熱をもち温まっている状態になります。関節に熱をもってしまうと関節は、関節包と呼ばれる袋に覆われていますがその関節包が熱によって熱膨張をおこし痛みなどの不具合を起こしてしまいます。
過度に温まってしまた関節を冷やす事によって関節内や関節液を適切な状態に維持していけます。
最後に冷やす際の注意点を説明いたしますが、冷やす際は保冷剤を使わず氷嚢に氷を入れ15分~20分ほど冷やすようにして下さい。